ボルケイノの異世界交流・クリスマス編

「クリスマス?」
「チキンを食べて、ケーキを食べて、プレゼントをもらう! そんな感じの日なんですよー」
「それってサクラ、なんというか、すごいお金がかかる日ではなくて? だって、お金がかかる日は誰もやりたがらないと思うけれど」
「それが案外やってるんですよー。だってそうじゃないと世界的に有名にならないでしょう?」
「それもそうかもしれないけれど……。でも、クリスマスにプレゼントをあげるのは親なんでしょう。だったら、子供も冷めた目で見るんじゃ?」
「誕生日以外にプレゼントをもらうから?」
「ええ」
「それは違うんですなー、メリューさん」
「何が?」
「だーかーらー。クリスマスにはプレゼントをもらいます。けれど、そのプレゼントはサンタクロースが渡してくれるんです!」
「サンタ……クロース?」
「ええ。サンタクロースはフィンランド? だったかな。確かあの辺りから世界中の子供たちにプレゼントを配るんですよ」
「世界中の子供たちに!?」
「はい?」
「世界中の子供たちにプレゼントを配るなんて、なんてパワーなのかしら……!?」
「え?」
「サンタクロース……。あなたたちの世界にも、魔女やそれ以上の存在が居るということなのね……! 流石というか、なんというか」
「おーい、メリューさーん?」

◇◇◇

後日談として。
メリューさんはそのあともサンタクロースが魔術師であると暫く信じていた。
そしてその話を桜から聞いた俺は、どうもメリューさんと会話がかみ合わないなと思ったので、納得するのだった。
……俺がサンタクロースについて正しい知識をメリューさんに教えるのは、それからまた一年後のクリスマスのことだった。

 

終わり